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2010年7月28日水曜日

「インセプション」を観た

公式サイト

先日公開されたばかりの「インセプション」を観てきました。
字幕と吹替がありましたが、今回は字幕の方で鑑賞。
ナイトショーではありましたが、夏休みということもあって客席は割と埋まってました。

「ダークナイト」のクリストファー・ノーラン監督作品であり、
何よりディカプリオと渡辺謙が共演しているということで話題の本作ですが、
率直にいって映画の最初から最後まで、思っていた以上に集中力を要求する内容でした。
雰囲気はサスペンス、でもサイバーパンク、という肌触り。

あらすじはWikipediaの方で確認するとして、
コブ達が潜入する夢の世界の階層での流れ、及びメンバーを分り易くすると、下のような感じ。
各階層にてメンバーの一人が「キック」という夢から起こす係を担当し、その階層に留まる(太字)。
彼らのターゲットであるロバートは除外。

1【雨の街】コブ、アリアドネ、アーサー、イームス、サイトー、ユスフ
↓
2【ホテル】コブ、アリアドネ、アーサー、イームス、サイトー
↓
3【雪の要塞?】コブ、アリアドネ、イームス、サイトー
↓
4【コブとモルの世界】コブ、アリアドネ、サイトー

「シャッター・アイランド」に続き、またも自己の内面世界を彷徨する役のディカプリオ。
でもこちらは、人の夢の作る世界がその世界の他者の存在へも作用しているだけに取っ付きづらく、
観る人を選ぶ傾向が強いけれど、その世界にハマるとすっかり魅了される作品だと思います。

平たく言ってしまえば、夢で構築されたラビリンスにおける表向きの達成目標は、
「ロバート・フィッシャーを心変わりさせる」なのだが、
そこにコブ夫妻の愛憎の世界が事あるごとに干渉してきて事態を複雑化させている。
メンバーひとりひとりの連携プレーをもう少し前面に出したら娯楽色が強くなりそうだけど、
そうならないのも、やはりコブの"your existence as my shade"の決着に主眼が置かれているからか。

それにしても、最初のコブ、アーサー、サイトーが絡む展開には混乱しました。
あそこだけは夢と現実の出来事の区別がつかなかった。
彼らがいつの間にかヘリコプターに乗っているシーンまで来て、
ようやく「ああここは現実の世界での出来事なんだな」という風な具合…。
アリアドネが登場するあたりから意識して観るくらいで丁度いいかも。

音にも映像にも終始圧倒されたけれど、とにかくインパクト大だったのは、
やはり個性あふれるキャスト陣の演技。
正直、主役のディカプリオが一番キャラクターとして存在感が地味なんではないかというほど。

個人的には、アリアドネ役のエレン・ペイジがとにかく可愛くて印象に残りました。
迷宮の出口への案内役ということでアリアドネ…実に重要な役どころです。
アーサー役のジョゼフ・ゴードン=レヴィットとの絡みの場面は必見。
そのジョゼフ、そしてトム・ハーディの曲者っぽいキャラクターも味わい深かった。

しかし渡辺謙…序盤こそフィクサーな不貞不貞しさ満点なのに、
なんだか撃たれて横たわってる時間の方が長かったなあ。もう少し活躍してくれ。。

そういえば、現実と夢の判別のために存在する「トーテム」としてあるあのコマは、
どこかしら「ブレードランナー」でのユニコーンを思い出させてくれた。
観終えた後は、こちらまでインセプション(植えつけ)がされたような心持ちがします。
仮想現実的世界観を愛する人には是非おすすめ!そうでない人にはキツイ…か?

ただ、自分としては、存分に楽しませてもらいました。
触れるたびに新しい発見のありそうな作品ですし、また観てみたいです。

【参考】インセプション - Wikipedia

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