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2011年5月18日水曜日

「ブラック・スワン」を観た

見事オスカーに輝いたナタリー・ポートマン主演の「ブラック・スワン」を観てきました。
実際に鑑賞するまではどういうジャンルか掴めないところもあったのですが、
観終えた感じ、これはやはりサイコ・スリラー映画ではないかと思います。
純粋なバレエ映画としての躍動感などを期待すると物足りない部分があるでしょう。
露出度は案外少ないものの、それでも結構セクシャルなシーンが多めなので、
バイオレントな演出を抜きにしても、ちょっと注意が必要かもです。。

見どころは何といっても、清く厳しく育てられ、成人してもなお母ひとり子ひとりの家庭で、
抑圧された家庭環境にいるニナ(ナタリー・ポートマン)の葛藤と、
その精神の歪みが生み出す、日常の中にボディーブローのように差し挟まれる妄想の数々。

ライバルであり怪うい欲望さえはらんだリリー(ミラ・キュニス)との関係も、
彼女のダークサイドを増幅させているに違いなく、ジキルとハイドよろしく、
次第に黒鳥の演技の中に自らの深淵を投影させていくようになるニナ。
悪化する彼女の背中の傷や爪への執着など、じわじわと異常性が口を広げていく不気味さは、
まさに漆黒の翼を広げるブラック・スワンの羽のようでもあります。

ナタリー・ポートマンは、目を真っ赤にして狂気の世界を演じていましたが、それほど気味の悪さはなく、
踊り子として表現力を極限まで追求する姿の持つ悲壮感からにじむ切なさが上回っていたような気がします。
過剰なまでの潔癖さと大胆さの狭間で精神の振幅に苦悩する、しなやかで繊細さの求められる演技を、
身体を張ってやりきっているのが実に見事、という感じでした。

ちなみにダンスの場面は顔だけナタリーに差し替えられたプロの演技らしいですが、
それを差し引いてもかなり絞った身体には役作りに対する執念が感じられます。

観ていて怖いと思ったのはむしろ脇役の二人、母親役のバーバラ・ハーシーや、
ベス役のウィノナ・ライダー(実感こもってそうで余計に背筋が寒くなる…)の方で、
特に表情で凄みや怨念にも近い情念のうねりを体現していたように思います。
また、ヴァンサン・カッセルのトマスはただ単に女に手が早いだけでなく、
きっちり見るべきところは見ているプロフェッショナルな感じがうまい具合に出てました。
そして背中のタトゥー(お前バレリーナだろ…!)も印象的なリリー役のミラ・キュニス。
初めて観た気がするけど、いかにも遊んでる雰囲気にしろ、レズシーンにしろ、インパクトありました。

演出的には「痛い」シーンの印象も強い映画でしたが、鏡の中のニナが勝手に動いているシーンが随所に出てきたり、
明かりの消えた真っ暗な部屋で、いきなり母親があらぬ所から現れてみたり、
妄想レズシーンでリリーの顔が一瞬ニナ自身の顔にすり変わったりといった、
ここ最近では「シャッター・アイランド」でも味わわされたサイコ的な場面にもいちいちビクっとさせられました。
その中でも圧巻はやはりクライマックスの黒鳥のダンスシーンですが。。あの場面だけでも観る価値アリです。

にしても、劇中、どこまでがニナの世界で、どこからが現実の出来事かは最後までわからないようになってました。
ラストで彼女が浮かべる、息も絶え絶えながらも安らぎに満ちた恍惚の表情は、
自らの完璧なバレエに対する充実感からなのか、呪縛から解放された安堵感からなのか…?
ニナの劇的なパフォーマンスと表裏一体となった光と闇のおどろおどろしい交錯は、
黒いタイトルバックで始まり白を背景としたエンドロールで締めるこの映画に、
何とも言えない異様なカタルシスを与えているのは確かで、話題性も含めて是非観て欲しい一本だと思います。

【公式】映画『ブラック・スワン』公式サイト
【参考】ブラック・スワン - Wikipedia

2011年5月4日水曜日

「トゥルー・グリット」を観た

コーエン兄弟の最新作「トゥルー・グリット」を観てきました。
タランティーノが2010年のベストに挙げてもいるというこの映画…
それも実際に観れば納得、すっかりその世界に惹きこまれます。
今年のアカデミー賞では多数の部門にノミネートこそされながら無冠だったものの、
だれることのない密度の濃い内容と、しみじみとした余韻に浸れる良作です。

「クレイジー・ハート」でも感じましたが、ジェフ・ブリッジスはホント、
凄腕の呑んだくれ親父を演じると実にピッタリはまりますね。
アクの強い口調に法廷でののらくらした態度、マティやラブーフとの会話、
ひとたび銃撃戦となれば瞬時に鋭さを増す隻眼の凄み…さすが貫禄あります。

マティ役のヘイリー・スタインフェルドはどこかしら蒼井優を思い起こさせる雰囲気が。
正直美人ではありませんが(劇中でギャングに「ブサイクな娘」とまで呼ばれてたのは気の毒…)、
彼女でなければマティのクールな立ち居振る舞いは出せなかっただろうなと思います。

テキサス・レンジャーとして虚勢を張ってるところもありつつ、人の良さを時折見せるラブーフ。
ヒゲのマット・デイモンは初めて見たかも知れない…こういう役もいけるんだと感心。
ルースターとのやり取りは当人からすれば真剣そのものだろうが、
どこか気の抜けたような、おかしみが漂っているのもいい。
決闘シーンで彼がカービン銃を射程を上回る距離で命中させる場面はなかなかの名シーン。

そしてギャングの親玉・ネッド役のバリー・ペッパーも個性が迸ってます。
それはもう、仇役であるチェイニーの存在がすっかり霞んでしまうほどで、
何しろ羊の毛皮つきのジーンズ姿がキマってて良いです。
特にマティの顔を足蹴にしながら、ルースターに向かって唾をまき散らして怒鳴りたてる姿は、
正に野卑そのもの、最期の倒れ方までカッコ良く、ワイルド・ガンマンの風合い。良い。

それにしても、ちょっとトラブるとすぐ訴訟に言及するマティですが、
この辺りは開拓時代の過渡期を表しているのでしょうか。
また、気になったのは、ルースターがインディアンの子供らを執拗に蹴り飛ばす場面。
そういえば冒頭での罪人の絞首刑シーンにおいても、白人の囚人には辞世?の言葉を認めていたが、
インディアンには何も喋らせず処刑…という扱いなんかを見ても、
あれは彼が住むフォートスミス(Wikipedia)の土地柄との兼ね合いからかも?

満点の星空の下、マティを助けるために必死に馬を走らせるルースターの姿は感動的。
それから25年の時が過ぎ、エンディングで登場するワイルド・ウエスト・ショーの看板、テント。
一つの時代の終わりを示唆していることもあり、観終えた後はほのかな郷愁が残ります。
ルースターの心に応えるように、独身を貫いたマティ。
彼女も彼と同じ、トゥルー・グリット(真の勇気を持つ者)だった。

日本人としては、どうしてもアメリカの歴史に疎いもので、
本作のみならず、この時代そのものの細かなニュアンスがピンと来なかったりしますが、
こちらで町山智浩さんの解説を見ておくと、時代背景や人物像をより具体的に掴めるのでおすすめ。

解説の中にはチェイニーの捉え方など、若干映画の中での出来事と食い違った話もありますが、
ルースターが過去に南軍ゲリラとして奴隷解放派の民間人の虐殺に関係していた事や、
マティの「無償なのは神の慈悲だけ」というプロローグの言葉、
エンディングで流れる「Leaning on the Everlasting Arms」(YouTube)が使用されている意図など、
さまざまな部分から映画全体を俯瞰するテーマを頭の隅におきつつ鑑賞することができて、
より深くこの作品を楽しめると思います。

最後に…ユダヤ系アメリカ人であるコーエン兄弟がこの映画において、
報復を決して肯定しない、という姿勢をかなり明確にしているところは印象的です。
オサマ・ビンラディン(ちなみに彼にアメリカがつけたコードネームは「ジェロニモ」)が死んだ今だけに、
またさらに考えさせられるものがありました。

【公式】映画『トゥルー・グリット』オフィシャルサイト
【参考】トゥルー・グリット - Wikipedia

2011年3月27日日曜日

電力使用状況を確認できるChrome用拡張

TEPCO - Power Usage Checker

東電管内での計画停電の実施に伴い、
電力使用状況を確認できるGoogle Chrome用の拡張機能も出ています。
見た目も洒落てるし、視覚的に使用状況を把握できるところがいいですね。

それにしても、この事態、今まで明るすぎた場所が自然な光量になった…という点においては、
新たな発見と言えなくもありません…ともかく、今は節電に努めましょう。

本音を言えば、一日も早く計画停電が終了することを祈るばかりではありますが、
TEPCOのこれまでの失態を見る限り、この拡張も当分の間は必要な機能になりそうです。。

余談ですが、震災・原発関連の話題を追うのに、
Twitter上のNHK報道局科学文化部が非常にためになってます。
ここのところニュースに出ずっぱり(体調に気をつけて欲しい、汗)の、
水野解説委員(池上彰氏の後輩にあたるのだそう)のまとめ等も読めて、かなり勉強になる。
ぜひフォローをお薦めしたいと思います。

2011年3月18日金曜日

Phoenix (The Rising) - Jeff Mills

ジェフ・ミルズ、「不死鳥のように日本がよみがえることを信じて」新曲をフリー公開

デトロイト・テクノの代表的アーティストの一人、
ジェフ・ミルズによる、祈りのような静謐さをもった楽曲です。
上記のBARKSの記事内にあるリンク先から無料でダウンロードが出来ます。


YouTube - "Phoenix" (The Rising) Jeff Mills for Japanese Relief Mission

2011年3月11日14時46分、あの地震を体験したその日のことは決して忘れることはできません。
東日本を襲った巨大地震、そして津波から7日、長い一週間でした。
まだ様々な問題で予断を許さない状況が続いています。
亡くなられた方々のご冥福をお祈りしつつ、未だ多くの行方不明の方々、
過酷な状況下での生活を強いられている皆様のご無事を心から願っています。

2011年3月10日木曜日

効果音がリアルなスーパーマリオ


Super Mario Bros. gets modern sound effects, nostalgia ensues -- Engadget

なぜかEngadgetで紹介されていたネタ系動画。
かなり男臭い空気に…しかし、それほど笑いを誘うものでもないのに、
どうも気になって何回か繰り返し観てしまった。
とりあえず見せ場は、クリボーにぶつかって「My arm!!」(俺の武器が!)と叫ぶところか。

ちなみに、本家Engadgetのコメント欄では好意的な発言は予想通り少なく、
「これEngadgetに載せるようなもんなの?」とか「なんで音楽消してんだ馬鹿」(いずれも意訳です)
といった声もあり、何だかそっちにウケてました。。

2011年3月4日金曜日

Lady Gaga vs. Metallica - Enter Telephone

Lady Gaga Ft Beyonce Vs Metallica - Enter Telephone (Rock Dance Mix) Djs From Mars by Mixes and Mashups #10

昨年耳にしたマッシュアップ作品でも群を抜いて完成度の高い一品。
何度聴いても鳥肌が立つ出来です…あのリフ、ガガの声、その咬ませ方はもはや感動的ですらあり、
一度かけると思わずリピートで流し続けてしまいます。

それにしても本当、思いも寄らないところで上手くハマったもんですね。

2011年3月3日木曜日

「ゾンビランド」を観た

「フェイスブック」で大ブレークを果たしたジェシー・アイゼンバーグだが、
前年にはこんなバカ映画(褒め言葉)で主演を務めていました。
もっとも、ここでも内気なチェリーボーイという、似たような役どころですが…。

アメリカ全土が謎の新型ウィルスに汚染され、国民のほぼ全てがゾンビ化した中、
独自に作り上げた生き残るための「ルール」を頼みに生き延びるコロンバス。
旅の途中でゾンビ殺しのプロ(?)タラハシー、そしてしたたかに計略を駆使しつつ、
パシフィック・プレイランドを目指すウィチタ&リトル・ロック姉妹と呉越同舟、
襲いかかるゾンビを銃火器をもって蹴散らしながらドタバタと珍道中を繰り広げる…というお話。

キャストが充実しているのにも関わらず、いい意味でオフビートなノリが可笑しいです。
特にビル・マーレイの使われ方が凄い。本人役なのに、あれで良いのか?よくOKしたもんだと思う。。
また、ジェシー・アイゼンバーグ演じるコロンバスのセリフ、
「ここではフェイスブックの更新もしなくていい」は狙ったにしても、
今となっては実に見事なまでにハマる言葉で、この時期だからこそ必見といえます。

トゥインキーというお菓子の存在は初耳だったが、米国では普通に馴染みのあるものらしいです。
とりあえず、各々お気に入りのケーキ類のお菓子を当てはめて考えてみるのもいいかもしれません。
(先日アメリカの友達に10個入りのTwinkiesを送ってもらい、食べてみました。うまいです!
日本では似た様なお菓子がちょっと思い当たりません。国内でも簡単に手に入るようにして欲しいけど…)

BGMの方も、初っ端のMetallica「For Whom The Bell Tolls」から、全編HR/HM風味で素晴らしい。
ゾンビ映画のフォーマットを丁寧に、また巧みになぞりつつ、
グロ要素をギャグとアクションで中和するあたりは玄人好みの内容でもあります。

また、遊園地でゾンビと死闘を繰り広げる奇想天外なクライマックスにしろ、
荒っぽいけどクールでテンポ良く転がるストーリーにしろ、タランティーノの高評価も頷けます。
一応ゾンビ映画なのでその手のものが苦手な人には向きません…しかししかし、
そちらに耐性があって且つ癖球多めの異色ガンアクション映画を求める人には是非観て欲しい作品です。
おすすめ!ちなみにキャスト続投予定で3D化したゾンビランド2が企画中らしい…が、
他のキャストはともかく、ジェシーは出てくれるのかが気がかりです。。


【公式】映画「ゾンビランド」オフィシャルサイト
【参考】ゾンビランド - Wikipedia

2011年2月27日日曜日

「ヒア アフター」を観た

ともすればオカルト映画になってしまう「死後の世界」というテーマを、
クリント・イーストウッド監督が過剰な演出を排した群像劇として描いた作品です。
どういう感想を持ったかを一言で言い表すのは難しいタイプの内容ですが、
印象に残る場面を振り返っていきながら書いてみようと思います。

まずは津波のシーン。予告で騙されたが、冒頭で来る。
特に前触れらしきおどろおどろしさとか不安げな景色を見せることもなく…、
マリーの愛人がホテルの窓からぼんやり外を眺めていたら、なんだかでかい波が来ている。
船がひっくり返る。あれ、ひょっとしてこれはやばいんじゃないか?と思う間に、
どんどんなぎ倒され、押し流される木々、そして人々。
目の前で起きている事実を淡々と描くところが怖さを増幅させている。

波に飲まれたマリー(セシル・ドゥ・フランス)と土産物屋の少女は離れ離れ(多分あの子は犠牲に…)、
さらに、運良く瓦礫につかまったマリーの後頭部に流木が突然激突。
(ミリオンダラー・ベイビーでヒラリー・スワンクが倒れて椅子に頭を打ちつけるのを思い出させる痛々しさ)
意識を失ったマリーが生死をさまよう中で目にする、光の中に立つ人々の影(津波の犠牲者)。
次の瞬間、生還するマリー。彼女の人生が別の方向を向き始める。

本物の霊能力者だが、その力を「呪い」として忌避し引退、工場で働くジョージ(マット・デイモン)。
通い始めたイタリア料理の教室(この映画で唯一笑いのあるシーン)で、
積極的にアプローチしてくるメラニー(ブライス・ダラス・ハワード)と親しくなる。
ジョージもまんざらでもなく、自宅で一緒に料理を作ることに…そこでひょんなことから彼女の過去を知る。
(はっきりとは言及されないものの、メラニーは父親から性的虐待を受けていたと思われる)
夕飯どころではない重い空気…泣きながら去るメラニー。(残念ながらブライスの出番はここまで)
自分の持つ力を改めて憎悪するジョージは、二度と能力を使わないと決意した。

薬物中毒に苦しむ母を愛し、守ろうと見事な連携プレーをみせる双子の少年、ジェイソンとマーカス。
しかし、活発で頭の回転も速い兄のジェイソンは事故でこの世を去ってしまう。
里親に預けられることになりながらも、失った兄の存在に少しでも触れていたいマーカスは、
家を飛び出して霊能力者を訪ねては偽物ばかりであることに失望しながら、心の穴を埋めようと藻掻く。

※ ※ ※

主要キャストの三人はジョージがアメリカ、マリーがフランス、マーカスがイギリスと、
それぞれ接点を持たないままストーリーが進んでいくので、彼らの存在が一体どこで結ばるのか、
物語の佳境を迎えるまで観ている側は目が離せません。
ネタバレになりますが、キーとなるのがロンドンでのブックフェアなのが何とも…うまいなあと思いました。

引っかかったのは、やはりメラニー。ちょっとかわいそうな扱いという感じがしました。
ジョージが霊能力を忌み嫌う根拠としての存在以上の絡みが欲しかったかな。
(表面上かわいく振舞う、実は心に傷を負っている女という役柄がそう思わせる部分も大きいのですが)
彼女に能力を見せた時に味わった経験が、
後のマーカスにコネクトする際の彼の姿勢に少なからず影響を及ぼしているだけに…。

そういえば、ジェイソン&マーカスはキネマ旬報でのクリント・イーストウッドのインタビューによれば、
まったく映画の出演経験はなかったそうですが、本当に良い演技をしていました。
いかにもイギリスの子供といった顔立ちで、自然な感情の発露のまま演じるさまにジーンと来ます。

その物語の最重要シーンといえるジョージとマーカスのやり取りですが、脚本にはこうあるらしい。

GEORGE
...he says...
...but in the way he says it, the look on his face, we
realize JASON has already gone, and it’s GEORGE speaking
here, not Jason...

GEORGE
...if you’re worried about being
on your own, don’t be. You’re not.
Because he is you.
(a beat)
And you are him.
(a beat)
One cell.
(a beat)
One person.
(a beat)
Always.

つまり、メラニーに包み隠さず死者の言葉を語ることで、彼女を深く傷つけてしまった経験があるからこそ、
ここではマーカスに対し、実際はジェイソンの魂は既に去ってしまっていたにも関わらず、
「君はひとりじゃない。君とジェイソンはひとつなんだ」という、
彼をひとりだちさせるための優しい嘘へと、文字通りHereafterへと、希望を繋げた気がするのです。

それは同時にジョージ自身のHereafter - 将来の道を開いたことでもありました。
ブックフェアで本を受け渡しする時のジョージの表情、マリーの表情を振り返りつつ、
ホテルでジョージからの手紙を受け取ったマリーが、それを読み始めて、ほんのちょっと経ったところで、
ハッとして笑顔になるシーンを思うと、彼女もまたわかる人にしかわからない感覚で、
ジョージに特別な印象を持っていたのがわかって興味深いです。

テーマが掴みどころのない部分の多々ある分野である以上、
例年のイーストウッド作品と比較して評価の割れるところもありますが、
個人的には観て良かったと思います。
逆に、これはイーストウッドが手掛けてなければ、危うい映画になっただろうことも想像に難くありません。
いずれにしても、近年の彼の作品は、ニヒルさは影を潜めた感じで、
より未来へとタスキを繋げていこうという作風の傾向がある印象は更に強まりました。


【公式】http://wwws.warnerbros.co.jp/hereafter/
【参考】ヒア アフター - Wikipedia

2011年2月23日水曜日

Lykke Li「Wounded Rhymes」が先行配信中

スウェーデンの期待の新進女性シンガー、Lykke Liの最新アルバム「Wounded Rhymes」が、
3/1のリリースに先立ってSoundcloudにてストリーミングにより配信中です。

Lykke Li - Wounded Rhymes (Hype Machine Album Exclusive) by LykkeLi

アルバム発売が待ちきれない方は是非。
ちなみに無料でダウンロード出来る彼女の楽曲(リミックス含む)はこちら(RCRD LBL)で。

日本では未だに国内配給元がついてない…といった状態ですが、
上記のリミックス群に携わったメンツにはBeckやDavid Sitekなど大物が名を連ねていたりするだけに、
彼女のブレイクもそう遠くないことのように思います。

ただ、ポップだけど陰のある曲調やサウンド・プロダクションが面白いぶん、
欲をいえばもうひとつ強烈さが欲しい気も…とはいえ、
一曲聴くと別の曲も聴いてみたい!と思わせる魔力は確実に持ってます。


【参考】Lykke Li's Biography - Last.fm

2011年2月19日土曜日

おすすめポッドキャスト: 久米宏 ラジオなんですけど

久米宏 ラジオなんですけど

この記事を書いている今まさにオンエア中のTBSラジオの人気番組「久米宏 ラジオなんですけど」。
無料で聴けるのはオープニングトークのみですが、それでも充分楽しめる。
本編はというと、Nステの金曜日を思い出させる面白さです。
テレビでずっと観ていたせいか、喋る久米さんの声からその様子が頭に浮かんできたり…
小島慶子さんがアシスタントだった頃も良かったけど、今の堀井美香さんの天然っぷりも笑えます。

ちなみに、スペシャルウィークである来週は聴取可能地域以外でもインターネットのストリーミングで聴けます。
ゲストは恒例の黒柳徹子さんとのこと、、これは楽しみ。聴ける方はぜひ。

2011年2月11日金曜日

Mogwai「Hardcore Will Never Die, But You Will」先行配信!

Hardcore Will Never Die, But You Will by Mogwai | Rolling Stone Music | Music Reviews

Mogwaiの最新作「Hardcore Will Never Die, But You Will」。
2/15のCDリリースに先駆け、RollingStoneのサイトからストリーミングでアルバムごと試聴可能です。
興味のある方は要チェック!!

おすすめポッドキャスト: DJ Dan Presents Stereo Damage

DJ Dan Presents Stereo Damage (iTunesが開きます)

DJ Danを知ったのはiPhoneの音ゲー「Tap Tap Revolution」だった。
彼のスタイルは正攻法のハウスミュージック。
音圧で圧倒するタイプというよりは、非常に洗練された、
個々の音色にこだわったミックスを得意としている感じ。

そして去年、自分が憑かれたように繰り返し聴いていたのがこれ。

DJ Dan - Fascinated (Radio Mix) by nettwerkmusicgroup

元はCompany Bのヒット曲だが、これが良い。
オリジナルを活かしつつ、丁寧に色を塗り直しているところにセンスをみた。
ちょっと探してみたら、本人プレゼンツのポッドキャストも配信していたので、
興味のある人には是非触れてみて頂きたいところ。月に1本、ほぼ2時間!聴き応え充分です。

【公式】djdan.com
【おまけ】Mixtape Monday Feat. DJ Dan (TILT™ Los Angeles)

2011年2月6日日曜日

「RED」を観た

割と久々かもしれない、主演ブルース・ウィリスのアクション映画、
「RED」を観てきました。
とにかく俳優陣が豪華だから却って過剰な期待をしないようにしていたけど、
そんな不安を裏切る痛快な映画で、すんなり堪能できました。

原作の方は知らないのですが、スパイものといえばCIA…という、
何度目だ、というようなオーソドックスなプロットではあったものの、
細かいところまできちんとフォローした丁寧なシナリオで、
しかもアメリカ中を駆けまわるテンポの良い展開、、実によく出来てます。

キャストも、良い具合に潰しあうことなくそれぞれの持ち味を発揮してました。
ブルース・ウィリスは言わずもがな、飄々としながら凄まじい行動力を見せるし、
ヘレン・ミレンはあの歳なのに色っぽくも惜しみなく銃器を使い倒すし、
ジョン・マルコヴィッチのキレた演技にはとにかく笑わされるし。
40代半ばとは思えないメアリー=ルイーズ・パーカーの茶目っ気も魅力的。
そして、裏で糸をひく悪辣な死の商人をある種コミカルにさえ見せるリチャード・ドレイファスの懐の深さ。
これはドンパチシーンをただただ冗長に垂れ流すアクション映画とは次元が違う。
強いて不満を言えば、モーガン・フリーマン演じる食えない爺さんの出番が少ないことくらい。

何しろ、ファンからすればブルース・ウィリスが役柄とはいえ、
リタイアド=年金生活者として登場するのは少し複雑かも知れませんが、
観ればそれも杞憂に終わります。というか、そんな設定はどこへやらという感じ。
敵役のCIAの兄ちゃんに何度か「グランパ」呼ばわりされるのに違和感すら覚えるほど。
リアルに爺さんなアーネスト・ボーグナイン(94歳!)の元気りんりんな様子をみれば負けてられないか。

それにしても、どの筋からの命令かも分からないで淡々と任務を遂行するCIA、
という皮肉も込めつつ、殆どテロすれすれの展開に傾きかける流れを、
ギリギリの線で手堅く軟着陸で締めるあたり、別の意味でもハラハラさせてくれる作品でした。
エクスペンダブルズでガッカリした人も、本作には充分満足できるはず。
おすすめです。


【公式】http://www.movies.co.jp/red/
【参考】RED/レッド - Wikipedia

2011年1月29日土曜日

Mac版 Google ChromeでFlip4Macを使う

最近はメインのブラウザにGoogle Chromeを使用してます。
アドオンも充実してきたし、設定をGoogleアカウントに同期できるのも便利です。

ところで、先日Ottavaを再生しようとMac版のChromeから試してみると、
Flip4Macプラグインを入れているにも関わらず、
QuickTimeの部分に「Missing Plugins」と表示され、再生できないことに気づいた。

どうやら同様のトラブルは海外でも話題になっている様子…そこで見つけた解決法は以下に。

1.Chromeのアドレスバーに「about:plugins」と入力し、使用できるプラグインの一覧を表示させる。
Flip4Macがインストールされていれば以下のような項目があるはず。
2.上のように、なぜか無効になっているので「有効にする」をクリック。

3.「有効にする」をクリックしても、どういうわけか有効にならない場合がある。
その場合はプラグイン一覧の右上にある「+詳細」をクリックして表示を切り替えて、
もう一度Flip4Macの「場所」の下にある「有効にする」をクリックすると使用可能になる。

これでMac版ChromeでもOttavaが聴けるようになりました…と思ったら、
一度Chromeを終了するとまた設定が元に戻ってしまう不具合がある模様。。
起動するたびに上記の方法で有効にし直す必要があるので、ぜひ修正を待ちたいところです。

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